男の勝負 (1966)

紙屋五平の原作『浪花太平記』を鳥居元宏と中島貞夫が共同で脚色し、中島貞夫が監督したやくざもの。撮影は山岸長樹。

監督: 中島貞夫
出演:村田英雄、北島三郎、天地茂、岩男正隆、南田洋子、富司純子、松尾嘉代、品川隆二、長門裕之、高倉健

男の勝負 (1966)のストーリー

山田屋一家の養子重助(村田英雄)は千日前を繁華街にしようと思っていた。維新前は刑場だったという千日前は荒涼とした場所だが、道頓堀のすぐ傍だ、この計画は成功すると重助は考えた。だが、山田屋一家のライバル五十路駒蔵(天津敏)も千日前の縄張りを握ろうと策略をめぐらしていた。そして、駒蔵は邪魔な重助を片づけようと、野晒しの伍助(岩男正隆)に命じた。その伍助の短刀から重助を救ったのは奥田弁次郎(天地茂)という香具師だった。弁次郎もまた千日前開発を考えていたのだった。これを機に、二人は千日前開発に協力してあたることになった。やがて、計画は軌道にのり、千日前には香具師たちの小屋がかかり、荒涼としていた場所は見違えるほどの繁華街に変貌していった。だが、重助が、山田屋に草鞋をぬいだ千住小太郎(高倉健)と許婚者のおその(富司純子)の苦境から二人を助けていた時、騒動がもち上った。重助の子分倉吉(林真一郎)が、女のことからトランプ師銀次郎(国一太郎)を刺し、弁次郎たちの小屋で暴れたのだ。そのため弁次郎は倉吉を処分しようとしたが重助は反対した。倉吉は、実は重助の義父源兵衛(沢彰謙)の隠し子だったのだ。この争いは山田屋一家と奥田一家の乱闘にまで発展したが、弁次郎の後見人中村治兵衛(中村竹弥)のとりなしで何とかおさまった。一方、倉吉は駒蔵にだまされて、千日前払下げの書類に山田屋の印をおしてしまった。事の重大さに驚いた源兵衛は駒蔵にかけ合ったが逆に殺されてしまった。そして倉吉も自分の不始末を償おうと単身駒蔵に向ったが刺されてしまった。このことを知った重助と弁次郎は千日前を守るため団結して駒蔵一家に殴り込みをかけた。その中には千住小太郎も加わっていた。そして、駒蔵一家を倒した後、一切の責任をとって自首したのは、重助の恩義に我身を犠牲にして報いようとする千住小太郎たった。

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