暗黒街大通り (1964)

井上梅次がシナリオを執筆、監督したアクションドラマ。撮影は西川庄衛。

監督: 井上梅次
出演:高倉健、梅宮辰夫、待田京介、大木実、三田佳子、中原早苗、緑魔子、安部徹、金子信雄、三原葉子

暗黒街大通り (1964)のストーリー

博徒中万組の中田万造(金子信夫)とグレン隊東京地下警察会長黒岩元(安部徹)が手打ち式を行った日、忍朝二郎(大木実)は、中万から黒岩を叩くよう依頼されたが、失敗に終り、命を落した。元凶を黒岩とみた忍鉄也(高倉健)、銀二郎(梅宮辰夫)、健三(待田京介)の三兄弟は、この手打式の会場に殴りこんだ。その不敵な面魂は、強く中万の胸に残った。十数年のち、中万は関東総代となり、黒岩はグレン隊の大組織東京クラブのボスにおさまっていた。十数年前の手打式も水泡にきして、今は暗黒街で牙を競い合う中万と黒岩。そんな中万が九州榊組で鉄也、銀二郎、健三の兄弟に再会した。折りしも、中万の長男勝雄が人気歌手三条早苗のアトラクションをやろうとして黒岩組の手で邪魔だてされた事件がもちあがっていた。この処理を頼まれた兄弟は彼らの父の通称であった「成金一家」の再興を条件に、黒岩傘下のシマを次々と奪っていった。黒岩組にとっては今や勝雄に代ったこの兄弟の存在が大きかった。黒岩は、早苗、ルリ子、葉子をつかって兄弟を危地に陥しいれようとしたが、組再興に燃える彼らには通じなかった。一方中万も兄弟の名声に勝雄の地位を憂慮して、黒岩組と組んで兄弟の孤立を計った。かねて健三と恋仲であった黒岩組の娘ルリ子が勝雄と結婚するに及び、健三はルリ子と共に姿を消した。この一件は当然三兄弟と中万、黒岩の間を険悪にした。その頃、銀二郎は黒岩から、兄弟の父朝二郎を殺したのは中万だと知らされ、健三とルリ子の間を承諾することで、銀次郎は中万を殺すことを約束した。一方鉄也もルリ子を返してくれたら健三を許すという言葉に、遂に彼らのかくれ家を教えた。それぞれの条件で、健三を助けようとした兄弟だが、銀次郎は、誤って中万の娘美紀を射殺し鉄也は弟を売った結果となった。健三とルリ子の死骸を前に、二人の兄弟は獣のように射ちあって、果ていった。

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