日本女侠伝 真赤な度胸花 (1970)

笠原和夫が脚本を書き、降旗康男が監督したシリーズ第二作。撮影は古谷伸が担当した。

監督: 降旗康男
出演:富司純子、小沢栄太郎、石山健二郎、山本麟一、小松方正、天津敏、高倉健

日本女侠伝 真赤な度胸花 (1970)のストーリー

開拓期。北海道札幌。博労総代の松尾兼之助(小沢栄太郎)は、馬市の利権をめぐって、博徒大野金次郎(天津敏)の子分に射殺された。それを目撃した飼子頭の源次(山城新伍)を捕えた大金は、源次を脅迫して博労総代に立てた。一方松尾の番頭七兵衛(石山健二郎)は、兼之助の遺言通り、松尾の一人娘・雪を九州から呼び寄せ、後継者になるように説得したが、雪は断わった。しかし、兼之助の遺書を見て、父の跡をつぐ決心をした。理事会の表決は割れて、黒白をつけるには、行方不明の理事風見五郎(高倉健)の一票が必要になった。木島牧場が大金一家に放火されたのは、そんな頃だった。暴走した馬を追う雪を底なし沼から救ったのは、風見五郎だった。五郎の父周平は昔兼之助と広大な土地をめぐって争い、敗れた周平は、自害したのだった。七兵衛から一切を聞いた雪は茫然とした。そんな時、源次が大金一家から逃れて来た。これを機に松尾派は源次を証人に立て、理事会開催を進めた。一方、大金一家もこれを潰すべく、子分を集めた。源次が大金一家に殺されたのはそんな折だった。数百人の子分を集めた大金は、警察署を占領した。大金一家の悪どいやり方に業をにやした五郎は、恨みも忘れ、雪の正義感に心うたれ助力を申し出た。銃を手にした雪と五郎を先頭に、一同は警察署に殴り込み、激闘の末、大金を倒した。

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